バーニング・マンは、
アメリカ北西部の人里離れた荒野で年に一度、 約一週間に渡って開催される。各参加者は、この「プラーヤ」(P laya)と呼ばれる何もない塩類平原(en)に街を作り上げ、 新たに出会った隣人たちと共同生活を営み、 そこで自分を表現しながら生き抜く。そして一週間後、 すべてを無に還す。この実験的な地域社会は、 みずからを架空の都市「ブラックロック・シティ」(Black Rock City, BRC)と呼称している。 バーニング・マンという名称は、土曜日の深夜、 街の象徴として場の中心に立ち続けていた人型の造形物「ザ・ マン」(The Man)に火を放ち(burn)、 それを完全に焼却することに由来する。
会場は、外部の世界から地形学的にほぼ遮断されており、電気、
上下水道、電話、ガス、 ガソリンスタンドなどの生活基盤は整備されておらず、 一般のテレビ・ラジオ放送、 携帯電話などもサービス提供範囲外となる。 売店や屋台、食堂なども一切ない。主催者側が用意するのは、 自然環境保護のため必要とされる仮設トイレ群と食料の鮮度を維持 するための氷のみである。したがって、バーナー( 参加者たちの自称。「燃やす者」の意)は、水、食料、衣類、 住居、燃料など、自らの生存のため必要とするもの全てを、 自らの責任において事前に準備しなければならない。
ブラックロック・シティの「市民」たる各参加者は、
思い思いの場所に自らの手で設営したテントやキャンピングカーを 家とし、他者と出会い、新規に友人を作り、交遊し、 問題を解決し、コミュニティを形成する。 この劣悪な自然環境下で生きていくためには、 おのずから隣人たちと助け合う必要に迫られるのである。 ここでは貨幣経済や商行為は忌むべきものとされており、 明確に禁止されている。見返りを求めない「贈り物経済」(Gif t economy)と、なによりも「親切なこころ」 が共同体を成立させている(物々交換や、 物とサービスの交換は推奨されていない)。 その広大な会場の各所には、参加者の手で大小多数のアート・ インスタレーションが設置され、昼夜を問わず、 会場の至るところで多種多様な活動が実行に移されている。
【一品(気)持ち寄りディナー】<ーまさにギフト経済
19:20プレゼン・スタート
*その後からワイワイ持ち寄りご飯パーティーだよ